土砂埋没救助訓練 ~照りつける日差しの下で~(北消防署)

 

ページ番号1030958  更新日 令和2年8月18日 印刷 

北消防署職員は、8月中に和歌山県消防学校の訓練施設を利用し、近年の気象変動の影響による集中豪雨の発生頻度の増大、大規模地震発生の切迫性の増大など、土砂災害を引き起こす誘因の多発化、激甚化が懸念されているなかで、より迅速かつ効率的な人命救助のための具体的かつ実践的な土砂埋没救助訓練を実施しました。

土砂埋没救助訓練とは、土砂災害、サイロ等で土砂などに埋没した要救助者を迅速かつ効率的に救助する手法です。

訓練風景
内堀り(掘削手技)

土砂の中に埋没した要救助者を救出する訓練です。この手技は内掘りと言います。要救助者へは全方位から土圧(周囲の土砂が水平方向に掛かる圧力)がかかっているため、四方をコンパネ等で囲むことによって土圧を排除し、かつ土砂の再流入を防ぐ手技です。

 

 

訓練風景
一方掘り(掘削手技)

傾斜がある斜面などに、要救助者が埋没している時に用いられる手技です。内堀りのように囲いを作り内部から外に土砂を排出するのではなく、一方方向へ土砂を排出します。

訓練写真
土圧体験

この写真は、要救助者にかかる土圧を隊員自ら体験するとともに、心理状態を理解する訓練です。

日頃から訓練を積み重ねている隊員ですが、苦悶の表情を浮かべていました。

今回は、真夏の日差しが照りつける下で訓練を実施しました。訓練を実施する隊員の額には滝のように流れる汗が見受けられましたが、屈強な隊員は弱音を吐かず要救助者を励まし、黙々と訓練に取り組みました。

今後も、各種災害に対応するため、日々精進していきます。

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