第43回全国消防職員意見発表会最優秀賞!!(北消防署)

 

ページ番号1031318  更新日 令和2年12月4日 印刷 

第43回全国消防職員意見発表会最優秀賞「女性消防士刷り込み大作戦」

北消防署 消防司令補 松田由香里が第43回全国消防職員意見発表会に出場し、最優秀賞を受賞しました。

 『第43回全国消防職員意見発表会』が開催され、北消防署の松田由香里消防司令補が出場し、最優秀賞を受賞しました。

 全国消防職員意見発表会は、全国9支部から選び抜かれた10名の消防職員で、職務を通じての体験、業務に対する提言や取り組むべき課題等について発表するものです。和歌山市消防局からの出場は2人目で、最優秀賞受賞は和歌山県初の快挙となります。今年度は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、意見発表動画を提出し、動画審査となりました。

 全国消防職員意見発表会へ出場するためには、和歌山市消防局の選考会を突破し、和歌山県の大会で最優秀賞、さらに東近畿支部の大会で最優秀賞に選ばれることで、出場権が得られます。

 発表テーマは『女性消防士刷り込み大作戦』。

 松田由香里消防司令補が、この発表で一番伝えたかったことは、「『こんな素晴らしい消防という仕事が、多くの男の子や女の子の【なりたい仕事】になってもらいたい』ということ。当時6歳の娘が『ママ、わたし消防士さんになる!』といった一言が、女の子でも消防士になるという夢を抱くことについて考えるきっかけとなりました。今回の受賞で、女性でも母親でも胸を張って消防という仕事に挑戦し続けることができるということを多くの人に知っていただきたいです。」とのことです。熱い想いの伝わる素晴らしい発表でした。

 

市長に受賞報告を行いました。

令和2年10月21日(水曜日)、和歌山市役所市長室で市長に最優秀賞受賞報告を行いました。

写真:市長報告の様子
【市長報告の様子】
写真:市長との記念撮影
【市長との記念撮影】

『女性消防士刷り込み大作戦』

「ママ、私消防士さんになる!」これは娘が6歳の頃、口にしていた言葉です。皆さんこの言葉を聞いてどう思いますか?小さな女の子です。「ケーキ屋さんもいいな。幼稚園の先生もいいな。」となりたいものはコロコロ変わります。ですが、その同じ並びに「消防士になる」という選択が娘にはあるのです。お父さんとお母さんが消防士という環境が当たり前の娘にとって「女の子ができるのかな?」という疑問はありません。これは一種の刷り込みなのでは、と感じていました。

まずは、女性消防士の存在を認知させる。それを印象強く残したり、反復して認知させることで、女性消防士の存在は当たり前になってくるのではないかと考え「女性消防士刷り込み作戦」と名付け、日々実践しています。例えば子供達が消防署見学に来てくれた時には、子供達と目線を合わせ笑顔で話しかけます。すると子供達は目をキラキラさせながら「女の人でもなれるんだ」「私もなりたい」と話しかけてくれます。

また、この刷り込み作戦は、和歌山県内の消防士の皆さんに対しても実施しました。女性教官です。私は一昨年まで和歌山県消防学校で女性として初めて勤務していました。私は私を刷り込むことはできたでしょうか。女性教官の姿を。女性消防士の可能性を。

現在、和歌山県には17消防本部中6本部、24名の女性消防士がいます。ですがこれは、全国的に見て非常に少ない数字です。そこで皆さん、この刷り込み作戦を広めていくために、新たな仕組みを作ってみませんか。その名も女性消防士トライアル制度です。その名の通り、女性消防士がいない消防本部に女性消防士を試して知ってもらうのです。具体的には、女性消防士がいる消防本部に男性消防士の方に来ていただき、女性が勤務している様子を見てもらったり、一緒に訓練等を行います。また、女性消防士が他の本部に赴き、立入検査や自衛消防訓練、署内見学や救命講習に対応します。皆さんで協力して、一般市民や男性消防士と女性消防士が触れ合える環境を作り上げるのです。

この仕組みを考えるきっかけとなったのが、教官として和歌山県内の消防本部へ講師派遣で行かせていただいたことでした。多くの男性消防士の皆さんとお会いし、皆さんは日頃目にすることの少ない女性消防士を見て、色々な感情や感覚を持っていただいたようでした。これも刷り込み作戦の一つでした。ですが、こういった活動には、他の女性消防士皆さんの協力が必要です。皆さん、私達をもっともっと知ってもらいましょう。市民の皆さん、男性職員の皆さん、是非刷り込まれてみてください。それが今後「消防士になりたい」という娘のような子供達が増えるきっかけになるはずです。

これから女性消防士には、どのような道があるのか分かりません。まだ誰も通ったことのない道が消防にはたくさんあります。ですが、娘に「女性でもできる」ということを見せ続けるためにも、私自身真っ直ぐ歩み続けたいと思います。「できないことなんてないんだよ」と胸を張って伝えられるように。

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